Fireball(ファイヤーボール)
Fireball(ファイヤーボール)初代ハイパーヨーヨーブランドで発売されていたファイヤーボールです。
ハイパーヨーヨーとは、バンダイが作ったヨーヨーブランドです。 バンダイが自ら製造していたヨーヨーは数少なく、多くのヨーヨーは海外のいくつかのメーカーが製造したヨーヨーでした。
その中でもトップクラスの人気だったのがファイヤーボールです。
ファイヤーボール製造元のYOMEGA社は、バンダイ ハイパーヨーヨーとしても
自社ブランドとしてもファイヤーボールを作り続けています。
YOMEGAブランドのファイヤーボール。それがこの『YOMEGA Fireball』です。
トップクラスの人気だった理由の一つは、やはりロングスリープでしょう。
当時は『ナイロンベアリング』と呼ばれていた軸受け部品。 現在ではトランザクセルと呼ばれていますが、後述する写真でもお分りの通りプラスチック製の単なる筒状の部品です。 しかし、そのスリープ時間は金属ボールベアリングにも匹敵するほどのモノでした。(もちろん現在でも!)
それもそのはず!
軸受け部品に頼るのではなく徹底的なボディー形状の効率化も含めた上でのスリープだったからです。
回転し続けようとする力を『慣性モーメント』と呼びます。
慣性モーメントは、回転体の直径が大きいほど強くなります。
また回転体の重量が大きいほど強くなります。
この性質から、同じ直径・同じ重量の回転体なら、外周を重たく、中心近くを軽く作る事で、モーメントが強くなる事が分ります。
『YOMEGA Fireball』は、徹底的に内周を軽量化し、外周を重たくする事で驚くほどの【慣性モーメント】を絞り出しています。 この為、単なる筒状の軸受け(トランザクセル)にも関わらず、信じられないスリープ力を誇っているのです。
ノーマルシェイプのボディーは、ルーピングに適した重量です。 軸にワセリン等の粘度の高いオイルを塗ってやれば戻りが良くなり、気持のよいルーピングプレイが可能です。 逆に油を取り除き『脱脂状態』にしてやる事で、ロングスリープが必要なトリックも行えてしまう、 『セッティング次第でオールマイティー』なトリックを楽しむことができます。 ルブは、DUNCANルブやワセリン等の粘り気のあるものがお勧めです。
油を注すだけの簡単なセッティングですが、セッティングを行わないと思うように使いこなせません。 この点が初心者にはやや難しいところです。
リターンシステムは、『スターバースト』です。
スターバーストとは、【ギザギザ】がストリング(ひも)に絡んで巻き取りを行う仕組みです。
スターバーストは、そのギザギザの形状からストリングを傷めやすく、フリクションステッカーに比べるとやや危険な方式です。
プレイ前には、必ずストリングのコンディションを確認して安全にプレイしてください。
そして、いつストリングが切れても良い様に、安全な場所でプレイしてください。
仕様
項目 | 内容 |
---|---|
直径 | 58 mm |
幅 | 35 mm |
重量 | 51.4 g |
軸 | トランザクセル |
レセス | 無し |
リターンシステム | スターバースト |
材質 | プラスチック |
形状 | ノーマル |
バインド | バインドは不要です。 初心者でも安心してプレイできます。 |
仕様は予告無く変更される場合がございます。